散歩道

弁理士試験の話から。その先どこに行くかは未定です。

意匠~正体を見抜く心意気で

 前々回のブログを後で見返すと、意匠は条文が少なく、過去問やったらパパッと出来て簡単♪ そんな書き方になっており反省。

 最初にある程度把握するまで、一番苦労したのは意匠です。そもそも弁理士試験の勉強を始める少し前まで、この世に「意匠」という言葉があることすら知りませんでした。ましてや「意匠法」は言わずもがな。

 

 感覚的には、、、勉強を進めていく中で、特許は一つずつ積み上がっている実感がありましたが、

 意匠はしばらくの間ずっとゼロ=さっぱり何なのかわからない、忍耐の日々が続き、物品性や形態性、類似の概念が理解できて、ポン!と3に上がり、

 またしばらく3のままで停滞し、部分意匠や関連意匠などが理解できて、またポン!と6に上がったという感じです。

 「意匠の要件」と「意匠の認定」の違い、 意匠の「開示」の意味するところと組物・完成品vs構成物品・部品、 組物や部分意匠の場合の5条1号、2号、3号の判断対象、 特許29条の2よりもはるかに苦労した3条の2、関連意匠の意匠権の移転などなど、、、挙げればきりがない。

 ♯ なまじ特29条の2が頭に入っているために混乱する分割・変更での原出願日への遡及、秘密意匠との絡み、うっかり忘れる66条3項。過去問や答練の問題を何度も繰り返しました。

 条文は短くても、その意味するところを把握した!と思えるまで、頭を酷使。

 脳が筋肉疲労おこしそう!な程、色々なケースを想定して、自分で「考える」ことが、結局のところ、理解するための近道でした。

 ♯ 言葉が汚くてごめんなさいですが;; こいつの正体を見抜いてやるぞ!」という心意気。

 

 特許も商標も「理解する、把握する」事が重要ですが、意匠はさらに重要で、無理やり暗記の「力技」は通用しない。

 特に論文ではこの事が顕著で、特許や商標はわかる所を書いて、そこそこ点を稼ぐことも可能ですが、意匠の場合は本当にわかっていないと、完全に答えを間違え、即アウトの可能性あり。

 しかし裏返せば、誰もが引っかかり易い問題で正解を導き出せれば、そこで一気に相対評価点を稼ぐことができます。

 さらに、特許や商標と比べると、試験のために「理解し覚えなくてはいけない」ものは明確で、かつ、分量も膨大ではない。

 最終的に短答試験では「意匠は満点とる!」気持ちで臨みました。

 ♯ あくまでも「気持ち」です。結果は??はい、満点ではありませんでした;;

 

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