散歩道

弁理士試験の話から。その先どこに行くかは未定です。

論文過去問

 いよいよ桜の季節ですね。満開の桜はどうしてこんなにもテンション上げるのでしょう♪ 

 ただ最近の開花宣言のニュースを聞いていて、「何輪咲いたら宣言」には少し違和感。次々と規則でがんじがらめになってきている中で ♯インターネットが普及し始めてから世の中の窮屈さが加速した気がします♯ なんでもかんでも規則で縛らなくても、とんでもない事にならないのが日本の良さ。桜の開花宣言くらいは、日頃その桜の手入れをしている方の感性で「開花した」と宣言するのでいいんじゃないかと思うのです。

 

 余談が長くなりましたが;;今日は論文試験の話。昨年のちょうど今頃は、論文の過去問をやっていました。

 実は一年目、論文の過去問にほとんど手を付けませんでした。理由は、、、

◇ 論文試験対策に本気で手を付けたのが、短答試験が終わってからだったため時間が無かった

◇ あまりにも論文の基礎力が無かったため、過去問を解こうとしても全然出来ないのでイヤになって諦めた

  ♯ そこで諦めてしまったら、実際の本試験で出来るはずもないのに。。。です。

◇ さらには、同じ問題は出ないからやっても仕方ないんじゃないかと勝手に思った

  ♯ 要するに、ふてくされていた訳です。

 

 二年目の秋から冬にかけては、ゼミ答練の復習で手一杯。過去問まで手がまわらなかったのですが。少しずつ成長?、復習に要する時間も短くなり、三月になってやっと過去問に着手。

 論文の基礎力がついてきていたため、過去問を解くのに丁度良いタイミングでした。

 「過去問は重要」は当たり前なのですが、私が実感したことは、、、 

◇ 本試験の問題はとにかく長い、読むのが辛い。さらに設問が5つも6つもあると、最後の方の設問は答案構成がいい加減になってくる。途中で「へこたれて」しまう。さらに制限時間がきびしい。

 最後まで「へこたれずに」集中して、問題文を丁寧に読み、設問の答案構成も頑張れる!ようになるには、本試験の過去問で訓練するのが最も効果あり。

◇ 過去問と全く同じ問題は出ませんが、出題される条文や判例が違っているだけで、問題を解く「思考プロセス」は同じ。なのでやはり過去問で訓練するのが最も効果的。

 

 5年分位を一通りやったところで、予備校の模試や答練の問題ではなく、「本試験の過去問」でないと得られない効果があるのが何となくわかりました。

 1)ただやみくもにやればいいというのではなく、ある程度、論文の基礎力をつけてから過去問を解く  2)せっかくなら実際の試験を受ける気持ちで解く  ;;出来ればこの2つを意識して。

 ♯ 基礎力ついてないからなあ?と思っても、やらないよりやった方がはるかに良いです。私は一年目に諦めたことを大反省しています。

 

 知識を得るよりも(過去問を覚えることが目的ではないので)、柔軟性や集中力、忍耐力をつけることを一番の目的と考えて、じっくり取り組みました。

 

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商標法からの逃避

 勉強記録メモを見ると、二年前の今頃、一週間以上まったく勉強していません。

 忙しくて時間が無かったのではなく、完全に逃避。

 

 入門コースを受講していた私は、ほとんどE先生のレジュメと講義だけで勉強していました。特許と意匠はそこそこ順調?に進めていたのですが、最初頃の入門講座で何となくわかった気でいた商標は後回し。

 3月になって答練も商標の回があり、そろそろ商標法にも本気で手をつけないとなあ、、と思い、いざ始めてみると。。。

 最初の2条3項「使用」でいきなり躓いて、「用に供する」って一体全体誰が使う言葉!?、4条の頭の方はまるで「クイズ番組の問題」みたい、何度読んでもどうしても「地団」の要件が覚えられない、「取消審判」は同じようなのが幾つも並んでるようにしか見えない、「防護標章」はいきなり変な所に条文が出てきて得体が知れない、「色違い」??、「セントラルアタック」???

 

 そこで何をしたかと言うと、やはり後回しにしていた「条約」の勉強をすることにしました。商標法からの逃避で条約です。これが傷口に塩を塗ったようなことになり。。。PCT規則を読んでいる内に「絶対に無理」とふてくされ、勉強放棄となりました。

 ♯ 今になって冷静に考えると、春の入門コース受講開始から1年弱、そんな挫折感を感じずにやってこれていた方が奇跡に近く、幸せだったと思います。♯

 

 そんな時に見つけたのが、以前ブログに書いたB先生の講座です。

 おかげで商標法に何とか目途がつき、マドプロもわかった様な気がするという嬉しいおまけも付いてきて、そうなるとPCTやTRIPsも何とかなるんじゃないかという気持ちになり。。。   ♯そこは見当違いなんですが、上向きの勘違いなので良しとして。

 

 一つの講座を繰り返して聴き、レジュメをボロボロになるまで読み返すのが良いし、事実、私自身も特許や意匠はそうしました。しかし人間(私)は弱い生き物なので、自力ではどうしようもない時があります。

 あまり色々なものに手を出し過ぎると、発散して自爆する恐れがありますので、それはお勧めできませんが、

 ピカピカの新しい教科書をもらうと気分が上がるのは、子供も大人も同じ。行き詰った時には、新しい講座を受けてみるのも一つの手だと思います。一点、何のために受けるのかを、自分で明確&納得して受けるのをお忘れなく。

  

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意匠~正体を見抜く心意気で

 前々回のブログを後で見返すと、意匠は条文が少なく、過去問やったらパパッと出来て簡単♪ そんな書き方になっており反省。

 最初にある程度把握するまで、一番苦労したのは意匠です。そもそも弁理士試験の勉強を始める少し前まで、この世に「意匠」という言葉があることすら知りませんでした。ましてや「意匠法」は言わずもがな。

 

 感覚的には、、、勉強を進めていく中で、特許は一つずつ積み上がっている実感がありましたが、

 意匠はしばらくの間ずっとゼロ=さっぱり何なのかわからない、忍耐の日々が続き、物品性や形態性、類似の概念が理解できて、ポン!と3に上がり、

 またしばらく3のままで停滞し、部分意匠や関連意匠などが理解できて、またポン!と6に上がったという感じです。

 「意匠の要件」と「意匠の認定」の違い、 意匠の「開示」の意味するところと組物・完成品vs構成物品・部品、 組物や部分意匠の場合の5条1号、2号、3号の判断対象、 特許29条の2よりもはるかに苦労した3条の2、関連意匠の意匠権の移転などなど、、、挙げればきりがない。

 ♯ なまじ特29条の2が頭に入っているために混乱する分割・変更での原出願日への遡及、秘密意匠との絡み、うっかり忘れる66条3項。過去問や答練の問題を何度も繰り返しました。

 条文は短くても、その意味するところを把握した!と思えるまで、頭を酷使。

 脳が筋肉疲労おこしそう!な程、色々なケースを想定して、自分で「考える」ことが、結局のところ、理解するための近道でした。

 ♯ 言葉が汚くてごめんなさいですが;; こいつの正体を見抜いてやるぞ!」という心意気。

 

 特許も商標も「理解する、把握する」事が重要ですが、意匠はさらに重要で、無理やり暗記の「力技」は通用しない。

 特に論文ではこの事が顕著で、特許や商標はわかる所を書いて、そこそこ点を稼ぐことも可能ですが、意匠の場合は本当にわかっていないと、完全に答えを間違え、即アウトの可能性あり。

 しかし裏返せば、誰もが引っかかり易い問題で正解を導き出せれば、そこで一気に相対評価点を稼ぐことができます。

 さらに、特許や商標と比べると、試験のために「理解し覚えなくてはいけない」ものは明確で、かつ、分量も膨大ではない。

 最終的に短答試験では「意匠は満点とる!」気持ちで臨みました。

 ♯ あくまでも「気持ち」です。結果は??はい、満点ではありませんでした;;

 

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差分って?

 玄関先に置いているオリーブの木が、鉢にひびを入れて割ってしまいました。毎日休まず成長する植物の根の力。何も考えてないからやってのけるとも言える。とはいえ随分窮屈だっただろうと、オリーブに申し訳ない気持ちです。

 

 今日のは個人的見解です。いつもそうですが今日は特に。

 よく「意匠法と商標法は、特許法との差分を。。。」と耳にしますが、これを意識するのはあくまでも、意匠法と商標法をだいたい理解していることが前提で、最終の記憶の総仕上げをする際の話。でも勉強を始めた頃の私は、本当に差分程度なんだろうと勘違いしていました。

 まっさらな状態から、意匠法と商標法をきちんと勉強した後、「特許法の規定で準用されているものは/準用されていないものは」という質問への対応をする際に、「差分」を意識して覚えるのが順当。

 特に「商標法は、特許法とは基本、別物」。私はこのことをもっと早く「認識」していれば、短答試験に向けた商標法の勉強が、かえって少し楽だったんじゃないかと感じています。

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意匠~過去問でコツを掴む

 Gokuriのピーチが美味しくて、毎日飲んでます。  ♯ そう言えば、グレープフルーツが出た時もはまって飲み過ぎて最後は飽きたなあ;;

 最近どういう訳か「桃」飲料の種類が急増していて嬉しいかぎり。

 

 四法の過去問に手を付けたのが遅かったため、特許と商標は、頻出テーマ⇒問題数の多いものについては、結局5年分位しかまわせませんでした。

 ♯ 同じような問題が続いたり、古いものだと何となく陳腐化してたり。

 加えて、特許と商標は「過去問に頼り過ぎない」ことを、常に心にとめて勉強していました。

 ですが、意匠はしっかり過去問をやりました。ほぼ10年分。

 意匠は、条文数もレジュメの内容量も少ないため、お気楽な気持ちで答練を受けに。。。しかし、結果は特許に比べて惨憺たるもの。

 3条の2(3条1項、2項、9条)や関連意匠といった定番問題で、「これがこうなって、あれがああなって、これとあれは大きいのと小さいのだから、ええーと?」 やたら時間がかかり、ミス連発。

 次の週から、慌てて過去問着手。過去問をやっていく内に、徐々に「コツ」が掴めてきて、そうなると面白いように解ける。意匠は過去問をやることのコスパが高い実感しました。 ♯ 意匠は短答も論文も、数学の問題を解く感覚に近くて一番好きでした♪

 

 本試験の直前には、特許法の準用・不準用規定について一通りチェック。

 実は、損害賠償裁判に関する規定のほとんどは特許法の準用なのに、「公開停止」が意匠と商標では準用されていない事が妙に頭に引っかかっていたのと、「訂正」が出来ない事がどうしても頭から抜けてしまうので、準用・不準用だけは、苦手な「四法対照」で確認。

 

  本試験で問題を見た時には、「出た出た!」とちょっと嬉しくなりました。(H26 問題[12])  苦しい時間の中、特にしっかり頭に叩き込んだ箇所が当たり!の喜びは大きいです。途中でエネルギーチャージしてもらった様な感覚。

 

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