散歩道

弁理士試験の話から。その先どこに行くかは未定です。

論文本試験での時間配分

 「論文本試験での作戦」これを最初に聞いた頃には、そもそも作戦を立てる余裕があるようなら、それこそ余裕で合格できる。と半信半疑でした。しかし、、、

 作戦という程のものでなくても、落ち着いて時間配分することが最低限必要。特に後半に、記憶しているか、答練で書いたことがあれば「ただ書くだけ」の問題がある場合、前半で考え込んで、時間とスペースを使い過ぎると悲しいことに。わかっちゃいるけど、答練ですらなかなか出来ないのに、ましてや本試験では更に難しい!

 

《今年の本試験の問題》

 特許の1問目はもやもやするというか不気味でしたが、2問目は判例や趣旨を覚えていれば、それを書き出す問題。1問目に後ろ髪ひかれる思いを断ち切り、きっかり1時間で2問目に移りとにかく書く。でもやっぱり1問目が気になる!

 意匠はしっかり2問あったため、開いた途端に「ありゃ!」これは時間が足りなくなりそう。

 1問目は骨のある問題で、拒絶理由該当の有無をいい加減に解析すると、答えを間違えてしまいそう。答案構成に時間をかければ、いくらでもかけてしまう感じでした。

 ただ2問目は見た感じ組物の定番。答練などで書いた事があれば書けそうなもの。時間切れになっては勿体ない。1問目はとにかく書いてしまって、後でまた見直そう。できるだけ改行して修正スペース確保。

 実際に他の合格者の方々からも、意匠が最も時間とスペースが足りなかったという声が。意匠と商標は解答用紙が1枚なので、2問出されるとスペース配分も必要、厳しい!

 商標の1問目は条文の書き写し。2問目は前半が悩ましく、実は16号がダークホースだったりして? 10号と15号はダメと言い切って良いのか? 19号が最適だという根拠をどこまで書くか?と、論述でもないのに、書き方をグルグル迷い、ここでかなり時間を取ってしまいました。

 ♯ どう書いたら点が取れるか?なんて高度なことを考えていた訳ではありません。ただ単に考えがまとまらない!書いてる内にだんだんと意味不明に ♯

 最後のマドプロが、答練などでよく書くお馴染さんの内容だったため、せめて条文番号だけでも書かないと。4条のことはある程度で見切り、51条はいつも通り事実と条文を素直に書いて、マドプロへ。

 時間が無い!ほとんどなぐり書き、読む方にごめんなさい;; 私は商標の方が、時間とスペースが無く焦りました。

 

 長々と書きましたが、要約すると、最初や中盤に「考え込んでしまう」もの、最後に 「書いたことがあれば書くだけ」のものが置かれてる。出題者側にどれ程の意図があるかは不明ですが、落ち着いて対処しないと、罠に落ちてタイムアップ;;

 同時にやはり、答練などで書いたことがあるものを、いかに素早く書けるかが大切と痛感しました。それが出来ると、、、

 ⇒時間節約⇒少しでも心に余裕⇒配分考える余裕⇒書けるところを書く⇒確実に点拾う

 特許の判例と趣旨、商標のマドプロを書き慣れていなかったら、時間制限以前に、心がくじけて諦めムードが漂っていたかも。

 「拒絶理由や措置を全部挙げれなかった」「答えそのものを間違った」は、本試でうっかりやってしまう可能性をゼロには出来ない(と思います)が、

 答えは明確で、後はお決まりのものを書くだけのパターンものは、本試でうっかり全然違うこと書いた!なんてことは起こらないので、日頃の勉強で身につけたら、確実に使える武器。

 

<追記>

 後で予備校の参考答案を見たら、やけにあっさり書いてあって、それだけ読むと簡単そうに見えるじゃない!と、力が抜けただけでなく、何となくムッとしたのは、私だけでしょうか?

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